1999年6月1日

米エントラストテクノロジーズ社、
Entrust.netTM認証サービスの開始を発表

Entrust.netTMでWebサイトに信頼されるセキュリティ・サービスを提供

PKI(公開鍵インフラ)ソフトウェア製品のトップベンダーであるエントラストジャパン株式会社(本社: 東京都三鷹市、代表取締役社長: 田尾陽一)は、米国エントラストテクノロジーズ社が新たなサービスとして、Entrust.net認証サービスを開始したことを本日、発表します。

以下は米国エントラストテクノロジーズ社の発表概要です。

米国エントラストテクノロジーズ社は5月26日(米国時間)、Webサイト認証サービス(ディジタル証明書発行サービス)を提供する新しいインターネット・サイト「Entrust.net」を開始した。(サービスマークはEntrust.site)Webサイト認証は、Webサーバーの身元を認証して、Webサイトへの訪問者が、Webサーバーが本物であることを認証できるようにすると共に安全なトランザクション・プロセスを提供する。Entrust.netサイト(http://www.entrust.net)と、そのサービスの概要を発表した同社、社長兼最高執行責任者のジョン・ライアン氏によると、「Entrust.netが発行するWebサーバー証明書は、認証にSSL(Secure Sockets Layer)プロトコルを使用する。Entrust.netのWebサイトに対する証明書発行サービスは直ちに開始する。」

同証明書はWebサイト所有者の身元確認を経た後に発行される。こうしたWebサーバー証明書はWebサーバーとブラウザー間でSSL通信の提供を支援する。さらに、同証明書プロセスの一部として、ライフサイクル監視サービスが提供され、証明書の有効期限切れが近づくとWebサイト所持者に、その旨が通知される。「こうしたサービスは他社のWebサイト証明書発行サービスでは提供されていない。弊社のWebサイト証明書は、いわゆる“ルートCAの期限切れ問題”の影響を受けない」、と同社、副社長イアン・カリー氏は語っている。また、「年内(多くの場合、1999年12月31日)で、認証鍵の証明書の期限が切れるケースがあり、Webサーバーのディジタル証明書の期限が切れたWebサイトは以後、Webサイト所有者とのセキュアなアクセスが停止し、例えば、2000年1月1日にアクセスできなくなる可能性がある」という。

また、エントラストテクノロジーズ社は第2フェーズのサービスを今年第3四半期に開始する予定。ジョン・ライアン氏によると、このサービスには保険による保護、電子メール・サポート、VPN(仮想閉域網)、サーバー・ゲート暗号、コード署名証明書などが含まれる。

今回の米国エントラストテクノロジーズ社の発表を受けて、エントラストジャパンの代表取締役社長である田尾陽一氏は、次のように語っています。「Entrust.net認証サービスの発表を待ち焦がれていた。日本においてもE-ビジネスで安全な通信を行なうための認証サービスへの市場要求は、年毎に増大している。しかしながら、日本ではこの分野のサービスは十分に提供されていなかった。業界トップのエントラストテクノロジーズ社の卓越した顧客サービス、高品質な製品と新たな認証サービスが、新しい市場で必ずや成功をもたらすだろう。Entrust.netの挑戦に大きな期待をもっている。」

「Entrust.netの認証サービスには、証明書ライフサイクルの監視サービスが備わっている。今まで提供されていたWebサーバー証明書とは異なり、証明書の期限切れ警告機能が備わっている。これは大変に重要なことで、所有者は証明書の期限切れ以前に新証明書を取得する手続きが取れ、期限切れによる不安から解消される。また、日本ではほとんど知られていないが、現在、多く利用されているWebサーバー証明書がもつCA鍵は、1999年12月31日に期限切れとなってしまう。今までの認証サービスものと異なり、ルートCAの期限切れには影響を受けない。Entrust.netが発行した証明書は、2000年へも中断することなく移行でき、Webサイトへの訪問者は証明書の日付による不便を被ることがない。」と、郵政省「暗号通信の在り方に関する研究会」委員である鈴木優一氏は語っています。

以下は米国エントラストテクノロジーズ社の発表詳細です。

E-ビジネスに信頼のソリューションを提供する世界的なリーディング・カンパニーであるエントラストテクノロジーズ社(Nasdaq: ENTU)は5月26日(米国時間)、世界的なインターネット利用者向け認証サービスを行なうEntrust.net(エントラスト ドット ネット)を発表しました。新しい認証サービス事業体は、Entrust.net(エントラストテクノロジーズ社の完全所有の別会社)で、Webサイト名は(www.entrust.net)。

Entrust.netはエントラストテクノロジーズ社の製品ファミリーを強化する役割を担い、E-ビジネスにおけるトランザクションとリレーションシップを安全に管理する幅広いソリューションを提供します。

Entrust.netはディジタル証明書をWebサーバーに発行する業務を行ないます。これらの証明書はセキュア・ソケット・レイヤー(SSL)と共にインターネット、イントラネットやエキストラネットにおける安全な通信を確立します。すでにWebサーバーとブラウザーはSSLに対応しているため、必要なことは、Entrust.netからWebサーバー証明書を実際に使用するだけです。エントラストテクノロジーズ社は契約を通して、ブラウザー側でルート鍵をもちます。つまり、Entrust.netのサービスにより、発行された証明書は、直ちに現在、ユーザーの大半を占めるマイクロソフト社、AOLとネットスケープ社などのWebブラウザーに信頼をもたらすこととなります。これらのブラウザーがWebサーバーに接続されると、自動的にEntrust.netのWebサーバー証明書と認識されます。Entrust.netのWebサイトhttp://www.entrust.netは本日より営業を開始しました。

調査会社IDC社による1999年4月の報告では、2年前には100万程度だったWebサイトは500万に増加しています。これは、顧客やパートナー、従業員と安全なトランザクションを管理するような費用効果が高い新規ビジネスのチャンスは十分、市場にあることを示唆しています。

エントラストテクノロジーズ社の社長兼最高執行責任者であるジョン・ライアン氏は、次のように語っています。「インターネットのトランザクションとリレーションシップを安全に保護するサービスへの市場要求は、急速に成長しています。弊社は数ヶ月前からこの好機に対して、現状では十分なサービスは提供されていないと判断していました。弊社は業界トップとして、卓越した顧客サービス、高品質な製品とサービス、秀逸さを約束し、新しい市場での成功を目指します。Entrust.netがもたらす興奮と挑戦に大きな期待をもって待ち望んでいます。」 

Entrust.net の安全な施設
証明書は認証局(CA: Certification Authority)が発行します。CAは、証明書の生成は機密を伴う処理のため、CAを運用するソフトウェアとハードウェアは安全な設備内で管理されなければなりません。堅牢、かつ安全な環境を実現するために世界でもトップクラスの品質を誇る施設内に設置されます。施設は厳重にアクセス制御されると共に物理的にも安全に保たれ、最も機密度の高い情報テクノロジー・システムを守ります。 

Entrust.netはセキュアCAシステムを加オンタリオ州トロントのBCE Emergis社(www.emergis.com)に設置します。BCE Emergis社はインターナショナル・バンキング用Webサービスと電子商取引ソリューションの最大手であり、Entrust.netのパートナーとして最高品質のサービスを提供している会社で、Entrust.net用にクレジットカードのトランザクション業務も行なう予定です。

「Entrust.netの事業開始に参加でき、両社にとってもエキサイティングなことだと思っています。また、当社が手掛けてきた世界的な金融機関や大企業へのサービス、クレジットカード・トランザクションにおける安全の実績によって、今回、Entrust.netと固いパートナーシップを築くことができました。エントラストテクノロジーズ社による新事業の開始を心より祝っています。」BCE Emergis社の社長兼最高執行責任者であるブライアン・エドワーズ氏は語っています。

Entrust.netはカナダ内に加えて、米国内の安全な施設にも設置されます。2個所の施設を構えることにより、拡張性と余剰性をもった高レベルのセキュリティと優れた運用が可能になります。

Entrust.net のWebサーバー認証と機密性
Webサーバー証明書はWebサーバーを認証する信頼方法を提供します。つまり、Webサイトにアクセスするときに、Webサーバーが本物、かつトランザクションが安全という信頼を認識できます。Webサーバー証明書の発行は、Webサイト所有者を確認するなどの諸調査を経て、Entrust.netが発行します。Webサーバー証明書が一度発行されると、Webサーバーとアクセスするユーザー間で、SSLプロトコルの通信が可能になります。このように顧客、ビジネス活動、パートナー、社員などWebサイトに接続する個々との間で安全なトランザクションとリレーションシップを保つことができます。

Entrust.net の多様なサービスを提供
Entrust.netのWebサーバー証明書は、1年用と2年用があり、いずれにも証明書ライフサイクルの監視サービスが備わっています。これまで市場に出ていたWebサーバー証明書と異なり、Entrust.netのライフサイクル監視サービスは、証明書の期限切れが近づくと警告を出すので、所有者は期限切れ前に新しい証明書を取得する手続きが取れ、余計な時間と費用の負担から解消されます。同様にEntrust.netのライフサイクル監視サービスは、Webサーバーの所有者に対しても、不審な証明書は失効手続きをするよう速やかな警告を出します。Entrust.netは米国連邦情報処理規格であるFIPS 140-1認定基準と標準基準の評価プログラムにより、最も有益、かつ実績のある会社から提供されます。

Entrust.netのWebサービスが発行するWebサーバー証明書は、現在、多く利用されている他社のものと異なり、ルートCAの期限切れには影響を受けません。現在、多く利用されているWebサーバー証明書がもつCA鍵は、1999年12月31日に期限切れとなってしまいます。Entrust.netが発行した証明書の所有者は、次世代へも中断することなく移行でき、Webサイトの訪問者は証明書の日付による不便を被ることがありません。

「Entrust.net Webサービスはクリティカルなサービス全てを提供し、企業や機関はインターネットにおけるWebサーバー証明書を通じて、信頼のあるトランザクションとリレーションシップを効率よく管理できます。」、また、「弊社はWebサイトの所有者が、E-ビジネスを確立し、今年の後半に予想されるルートCAの期限問題に対する解決策となることに気付き始めるにつれてEntrust.netによる証明書の要求は急速に増加すると見ています。」と、Entrust.net事業担当のエントラストテクノロジーズ社副社長であるイアン・カリー氏はコメントしています。

Entrust.net とThawte社のパートナーシップ
Entrust.net開始にあたり、エントラストテクノロジーズ社は、Thawte社のCAパートナープログラムに参加しました。この参加により、Entrust.netが発行した証明書はマイクロソフト社、AOLとネットスケープ社が販売し、ThawteルートCA鍵を信頼する市販のブラウザー・ソフトとも信頼関係を証明されることとなります。ブラウザーが認識することにより、Entrust.netの証明書はインターネット上の企業や、Webサーバー証明書を取得していない企業などが、証明書発行会社に最良のサービスを求める企業にとって魅力的なものになります。

「我々が提供するCAパートナープログラムにエントラストテクノロジーズ社を歓迎します。」Thawte社の社長兼最高執行責任者マーク・シャトルワース氏は語りました。「Thawteルートには、多くの市販ブラウザーの信頼があり、Entrust.netは他社より、秀でた素晴らしいアドバンテージを得ました。すでに、エントラストテクノロジーズ社はPKIテクノロジーのリーダーであるばかりか、オープン、かつ相互認証戦略のリーダーでもあります。」

Entrust 社パートナーもEntrust.netに参加
Entrust社のパートナーもEntrust.netに参加しています。Deloitte & Touche社はEntrust.netが発行するWebサーバー証明書のCA鍵生成に関してプロセスと運用を監督します。

「Deloitte & Touche社はエントラストテクノロジーズ社のEntrust.net Webサーバー証明書発行業務に携わることができたことを大変うれしく思います。今後、エントラストテクノロジーズ社は益々発展し、さらなるサポートと安全なE-ビジネスを追求する人々に多くの選択肢を提供していくことでしょう。」と、Deloitte & Touche社のアデル・メレク氏は語っています。

ディジタルで署名された証明書に用いられるCA鍵は、Chrysalis-ITS社のLuna CA3で生成され保管されます。Luna CA3は米国連邦情報処理規格であるFIPS 140-1レベル3認定基準を得ている暗号化用ハードウェア・モジュールです。Chrysalis-ITS社(www.chrysalis-its.com)はPKI業界におけるCAハードウェアのセキュリティ製品のトップベンダーです。

Entrust.net のグローバル販売戦略
カナダのBCE Emergis社、日本のセコム・グループはEntrust.netの販売パートナーとなる意向を示しています。販売パートナーは顧客からの要求を受け、Webサイト所有者の顧客情報の有効性と背後情報などの諸調査を行ない、Entrust.netへ要求を送ります。このような販売形態のもと、パートナーやISP(インターネット・サービス・プロバイダ)、Webホスティング業者、技術コンサルタントらの会社と協調していくこととなります。

Entrust.net のサービスは今後も拡大
Entrust.netのWebサイトから提供するサービスは、市場の要求に応えながら拡大していきます。1999年第3四半期には、保険による保護、サーバー・ゲート暗号、電子メールやVPN(仮想閉域網)のサポート、コード署名証明書、販売チャネルの拡大、パートナープログラムの拡大などを予定しています。


GetAccess、Entrust、Entrust社の全ての製品名はEntrust,Inc.の商標です。その他の製品名ならびにサービス名はそれぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

ページの先頭へ